レビュー
周りからすりゃバッドエンドなのかもだけど、ベス(エミリー・ワトソン)が紡ぎ出せる限りじゃウルトラハッピーエンドなんだよ!!! ラストシーンで命を捨てていいからヤン(ステラン・スカルスガルド)を助けてくれって願ってからすぐ死んで埋葬(向こうの埋葬事情知らないけど多分ここまで数日~一週間以内)なのに全身麻痺かつ危篤状態だった奴がロフストランド杖つきながら歩けるってーのはいくらなんでもねーよ!って思ったけど、それも奇跡だったんかね。鐘が鳴るよりそっちの方が奇跡だわ!!! まぁ勿論そんなこと思ったりはするけど、にしても信仰と愛の物語としてみた限り一番好きな作品なんですよ。この映画観た後、「究極のラブストーリー」ってキャッチコピーの作品を観てもベスとヤン程じゃないじゃんって思うようになってしまった。ベスはヤンの願いに沿って売春婦となり、何をしてもいい(死んでもいい)からヤンを救ってくれって言うし、ヤンは自分が全身不随でベスを満足させられないから他の男とセックスしてその時の話を俺に聞かせてくれって愛だよ。歪んでるけど。 にしても、一般的にキリスト教の教えに背いているベスと神が「通じている」のに対して、厳格に守っている村人は神と「通じていない」のは面白いな。皮肉というか。 そして、章が始まる事に始まる毎に70年代のヒット曲が流れるけどどれもかっこいいな~。特に最終章のDavid Bowie「Life On Mars」。トリアーがDavid Bowieのファンなのは機会の土地アメリカ3部作のテーマソングが「Young Americans」だったり「ハウス・ジャック・ビルト」で「fame」使ってたりで分かるけど今作での使い方が1番好きだったな。このラストに相応しいせつなさ。 細かなツッコミはあるけど、大好きな作品。私が観た限り最高のラブストーリーだった。
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