レビュー
「男はつらいよ」の寅さんが14歳でとらやを飛び出すまでを描くドラマです。 第3話まで観た段階では星4つ以上にしようと考えていましたが、最終的に星を半分下げたのは、寅次郎の父親のキャストと描き方に納得が行かなかったからです。この父親は、幼少の頃から寅次郎に辛く当たりますが、それはきっと寅を生母から押し付けられたことに対する怒りだったり、優秀な長男が死んでしまったのに何で頭の悪い寅が生きているのだという不満だったりするのでしょう。でもその真意はドラマの中では明らかにされていません。別に説明的な台詞を入れる必要はありません。俳優の演技によって視聴者を納得させればいいのです。しかし毎熊克哉の演技には、納得できる回答は見られませんでした。更に言えば父親役は、主役の井上真央に釣り合う俳優であって欲しかったと思います。 とは言えこのドラマ、男はつらいよを徹底的に分析し、再現することで寅さんファンを喜ばせてくれています。例えばとらやのセットの再現度の高さたるや見事です。 そして何と言っても井上真央の輝くばかりの母性演技の素晴らしさには参りました。
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