レビュー
ご贔屓吉高由里子の新作です。彼女が敏腕雑誌記者を演じており、単なる職業ドラマかと思いきや、主人公の出生の秘密の部分に重厚な人間ドラマを垣間見ることができました。 前作の「同期のサクラ」は見事な傑作になりましたが、本作にも傑作の匂いがします。 ☆第2話 DNA結婚紹介所を取材する過程で、吉高由里子が殺人犯の娘だと知った重岡大毅が別れ話を切り出した一方で柄本祐がその事実を知りながらプロポーズしてくれていた事実が明らかになります。そのシーンでの吉高ちゃんの泣きの演技、素晴らしかったですね。父親役の小林薫さんの佇まいを見るにつけ、本作が傑作になる期待が高まります。 ☆第4話 吉高ちゃんと別れた理由について醜く弁解した重岡に対して柄本佑が言った「お前、最低だな」という台詞に拍手喝采です。良く言ったくれたぜ! ラストの吉高ちゃんと小林薫の表情対決が見事でした。 ☆第7話 週刊誌で主人公が無差別殺人犯の娘であることが報道され、主人公が次第に追い詰められてゆく様が描かれる神回です。吉高ちゃんの泣きの演技が見事でした。ただ編集長が主人公の不倫を後押しするシーンには違和感を感じました。 ☆最終回 主人公の父は殺人犯ではなかったという記事を主人公が執筆するというエピソードに主人公の恋の行方を絡ませて描いています。記事を書いては泣き、泣いては書くシーンの吉高ちゃんの演技は神がかっていました。ブラボー! 本作は傑作ドラマになると期待したのですが、私が望んだドラマにはなりませんでした。まず、とことん最低な重岡君を見るのが不愉快であったこと、次に柄本祐との不倫が大きな柱になっていたことが原因です。私は不倫に抵抗がある人間であり、不倫を描くドラマや映画は観ていて不愉快になるからです。まあ不倫に走った柄本祐が妻から痛いしっぺ返しを食らったので少しはスッとしましたが。
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