レビュー
舞台はシカゴのサウスサイド。 犯罪多発地域として知られている。 高校生男子のオーガストは大好きだった姉カリを銃犯罪で亡くしてからPTSDとパニック障害で不登校になっている。 そんなオーガストはラップのビートを作るのが好き。 ある日、高校の警備員ロメロがオーガストを訪ね、偶然彼の才能を知りプロデュースしようとする…そんなお話。 音楽がテーマの作品は好きです。 ヒップホップの映画はいろいろあるけれど、ラップの詞を作るより「ビート」メーカーなのは面白かった。 しかし、オーガストの住む地域の犯罪率の高さには唖然とします。 目の前で姉が撃たれたのもショックだし、友達も何人も兄弟を亡くしている…。 シングルマザーの母がオーガストを家に閉じ込めたいのもよくわかる。 一方、警備員のロメロは元敏腕音楽プロデューサー。 しかし金銭トラブルなどから音楽業界から追放され、今はしがない高校の警備員…、そして高校の校長は妻なのだが別居中。 いろいろ人生がうまくいかないロメロがオーガストを売り出そうとするのです。 最初は父親を失っているオーガストの味方になる大人って感じましたが、ロメロの過去がわかると再起するためにオーガストを使っているようにも感じてしまった。 レーベル契約から突然の破棄、振り回されるオーガストと母親。 まぁ、結局オーガストは学校に復帰できるし、彼女ともうまくいきそう。 音楽業界で成功する派手な話にならないのは良かったけれど、「普通に生きる」って難しい。 売れっ子プロデューサー役としてポール・ウォルター・ハウザーが出演。 あの「リチャード・ジュエル」役とは違って、胡散臭そうな業界人でした。 そして亡き姉の遺したメロディーはいつまでも耳に残りました。
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