レビュー
       「賽殺し編」  「ひぐらしのなく頃に」の後日談。真のEDといったほうがしっくりくるか。オヤシロさまである羽入と共に平和な世界を目指して何度も何度も異なる世界線を渡り歩いてきた梨花の締めくくりの物語だ。  死ぬとやり直しがきく。自分の望む世界になるように選択を繰り返していって、やっと辿り着いた最高の世界。視聴者の私たちも「タイムリープ」ものを見ていると、失敗したらまたやり直すことができるとつい思ってしまう。梨花もそういう思考にすっかり侵されてしまっていたのだ。どっちの選択が正解か。どっちもの世界を行き来できる存在であるならば、どっちのほうが良かったか評価することができる。いままでの梨花はそのような人間を超えた人間であった。しかし、この考え方をずっと持っていると、これから生きていく世界で邪魔になってくる。本来、いまの世界と他の世界を自由に行き来できるものではないのだから。自分が選択した世界を正解だと胸を張って答えれるように毎日過ごしていきたい。そう思わされたものだ。  「ひぐらしのなく頃に」の物語は、「賽殺し編」までを観てはじめて全てが収束されていく。解まで観た人にはぜひとも観てほしい物語であった。
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