レビュー
2020年121本目は、ひょんなことから強大な悪魔と戦わざるを得なくなる男の物語『ディヴァイン・フューリー 使者』。 ------------------------------------------------------------ 主人公は過去に父親を亡くしたトラウマで無神論者となりますが、そんな彼に謎の聖痕ができ、右手一本で悪魔を浄化できるという…こんな素晴らしい中2病設定はないでしょう。おまけに彼は総合格闘技の世界チャンピオンで、戦い方を完璧に知り尽くしています。終盤では悪魔を相手に激しい殴り合いを「ブチかます」シーンが出てきまして、嫌が応にもテンションがあがります。 ------------------------------------------------------------ 相棒となる神父のアン・ソンギも相変わらず渋い顔立ちをしていて魅力的ですし、二人の関係が擬似的な親子のように成熟していく過程もよく描かれています。ただ残念なことに、あまりにテンポが悪すぎて130分は集中力が持ちません。主人公の過去から悪役視点のパートに至るまで描写が非常に丁寧なのは好印象ですが、本作の場合「結局同じことの繰り返し」で時間が過ぎていくのです。 ------------------------------------------------------------ 悪役の正体がつかめない→悪役が市民に悪魔を憑依させる→お宅訪問→主人公が浄化…最後の15分くらいを除けば、本編がずっとこの反復作業なのは流石に頂けません。何回同じ話を見せられてるの?といった印象は否めませんので、もし続編の予定があるならば次はもっと尺をコンパクトにまとめてほしいところです。
いいね 9コメント 0


    • 出典
    • サービス利用規約
    • プライバシーポリシー
    • 会社案内
    • © 2024 by WATCHA, Inc. All rights reserved.