レビュー
主人公のルー(エレン・ペイジ)は車上生活をしながら恋人ニコと暮らしていた。 ゴミ箱あさりや犯罪をしながらの生活が嫌になったニコはある日出ていった。 ルーは育児放棄された赤ちゃんを連れ去り、元カレ、ニコの母親の家に行き「彼の子だ」と嘘をつく。 そんなルーと元カレの母と育児放棄した母親、3人のお話。 エレン・ペイジは「JUNO」の頃と変わっていない。 おでこの印象的な彼女はいつも親とのしがらみを抱えながら淡々と生きている役が多い。 今回も食料を漁るシーンとかお金をくすねるシーン、ベビーカーさえも盗む自然過ぎる演技に圧巻です。 でも、やっぱり誘拐も窃盗も全て犯罪だし、ルーの生い立ちに同情はしても共感できないな。 その辺は評価に響きますね。 私が好きだったのは元カレの母マーゴ。 演じるアリソン・ジャネイがカッコ良すぎる。 役柄は息子ニコは出て行き、夫は男性パートナーができマーゴと離婚調停中。 そんな孤独なマーゴが笑顔も見せないで悩みながら生きている姿。 上背のあるアリソン・ジャネイの服のセンスも好みでした。 ルーが落としたものを食べた時にマーゴが「親は狼だったの?」と問うシーンが好き。 結局、マーゴの家で過ごすうちにルーの犯罪が報じられ、結局逮捕されるルー。 マーゴはルーに温かい言葉をかけ、赤ちゃんの母親は反省するみたいだが…(さてどうなるか)。 ファンタジーのように無重力で浮かび上がるシーンが二度ありますが、マーゴのシーンは特別だったかも。 「どこか飛んでいってしまいたい」気持ちからこの地に生きていく覚悟と共にマーゴの笑顔が心地よい。 女性達それぞれが事情を抱えているのはわかります。 それに比べて男達の生き方が表面的なこと! 「車上暮らし?カッコいい」から「シャワーのある暮らしがいい。ママの元に帰るよ」のボンボン息子ニコとか、問題外。 そんなことを感じた作品でした。
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