
Izumi
7 years ago

ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日
平均 3.3
観たあとで何日も反芻してしまう映画がある。これはまさにそんな作品。たしかにいろいろググったりすればこの壮大なメタファーに驚くかもしれない。でも、絵画の解説でよくありがちだが、深読みが時にその絵画の美しさそのものを損ないかねないように、謎解きに懸命になるあまり、この映画の映画たる所以、映像の美しさに酔えなければ、それは本末転倒である。 私は浮島の場面で決定的に何かおかしいと感じたけれど、ミーアキャットがどんな生態系にいる動物なのか知ってる人なら誰だってそう思うだろう。この極端に美しい島はいったい、何なのか?と。 主人公以外はほぼCGとのことだけれど、それが何なんだ?自然界には本当にこんな美しい世界があるかもしれない。海が湖面と化して空と一体 になる瞬間。海の中がまるで花火のように輝く時間。人間の想像力の上をいくものが、あるかもしれない、いや、きっとあるのだ。 「君はどちらが本当だと思う?」ではなく、「君はどちらが好きかな?」。それでいいのだろう。たぶん、本当に1番目の話だったのだ。そう信じる限り。 最後の最後の場面、リチャード・パーカーが去って入り口の閉じるジャングルが心に残った。