レビュー
horahuki

horahuki

6 years ago

4.5


content

ハウス

映画 ・ 1977

平均 3.2

大林監督の娘さんのアイデアとデラメアの怪奇小説をもとに作られた、言わずと知れた日本映画のエポック作品。日本初の撮影所外の監督だったらしく、これをきっかけに外部から才能を積極的に取り入れる流れが生まれたらしい。 それまでは「暗さ」の中に怖さを見出す怪談映画が主流な邦画ホラー界だったけれど、怪談的な暗闇を(ほとんど)排除し、ハマー等に代表されるゴシックホラー的な怪奇映画として撮ったのは山本監督の血を吸うシリーズのよう。そんな海外の吸血鬼映画的フォーマットを採用しながらも、日本古来の怪猫映画を強く意識させるモチーフを多く取り入れ、それでいて怖さを押し出すよりもアイドルたちをポップにコミカルに映し出すキッチュな映像で固めるごちゃ混ぜ感。ほんとグッチャグチャなんだけど、これがめちゃくちゃ楽しい!マジで編集大胆すぎやし、自由すぎだわ!🤣 看板等の描かれた風景と現実との境界を遊び心いっぱいに踏み越えることで、その2つの境目が次第にわからなくなってくる。というよりその境目がどうでもよくなってくる。更には実写とアニメーションの合成までもそこに組み合わせてくるもんだから、「ここは絵だ!」「ここは現実だ!」みたいなそれぞれがそれぞれの手法として持つポイントポイントでの魅力という垣根を飛び越えた、グチャグチャに混ざり合ったものとしてのカオスの魅力へと自然に観客の感動を誘導する。 戦争により引き裂かれた愛情と怨念の表裏一体。そして約束が呪縛となって滞留し、飲み込んでは積み重なる。そんな「家が人を喰う」というイメージは最近では『呪怨』へと引き継がれているわけで、非常に邦画ホラー的。そこには末代まで祟る的な怪談的雰囲気も漂っていて、本作は特に端々から中川信夫監督の傑作『亡霊怪猫屋敷』からの影響を感じる。 ジャンル的にも映像的にもとにかく色んなものを取り込んで混ぜ合わせて観客を引き込み虜にする。そういう意味でも本作自体が「人喰い屋敷」を体現してると言っても良いと思う。そして世界中のクリエイターに今もなお影響を与え続ける本作の「呪い」は末代まで続いていくのでしょうね。 スカートの下から覗き込むカットや、後半は下着姿に近い格好で動きまくるクンフーのパンツ多めの映像やところどころで脱ぐ女優さんたちのエロシーンから感じる変態的なフェチズムも見どころ!🤣しかも女優さんたちをみんなめちゃくちゃ魅力的に撮ってる!フォローしてる方々のレビューで井口昇監督が影響受けたっていうのを読んだのだけど、すっごいわかる!