レビュー
建築、友人、家族の物語。ミステリー調の良作だった。 建築士の元に、「あなたの住みたい家を建てて下さい」と依頼主が建てさせたノースライト。 完成した家を引き渡すも、家には引っ越した形跡すらない。あるのは電話とタウトの椅子のみ。 そこから、建築士の主人公の謎解きの旅が始まる。彼は離婚しているが、一人娘とは月1で会う良い距離感。 娘が別れた両親の良いつなぎ役。 事故で父親を無くす、離婚した家庭、血の繋がらない子ども、大病で母を無くした家庭で…それぞれに形の違う家族で辛い事もあるが、救われる形で描かれる。 転校が多く友人のいなかった主人公を、同じ設計事務所の岡嶋は唯一人の友達だと語っていた。 汚職に関わっていた岡島だったが、ダメージを受けつつも、コンペ企画への熱は陰らなかった岡嶋。藤宮春子メモワールの建物案、あの案で完成した物も見てみたい。 九官鳥は、最後は吉野さんの家で暮らしたのか、そのまま逃げちゃったのかな…?
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