レビュー
ロバート・デ・ニーロとシルベスター・スタローンの共演が実現した、男にとってはまさに夢のような映画で、しかも二人がリングの上で拳をふるうとなれば嫌が応にも期待が上がるというものです。 結果、デ・ニーロも充分引き絞った体を見せてくれましたが、やはり現役で『エクスペンダブルズ』してるスタローンには敵うはずもなく、体作りの点では彼の勝ちですね。しかし、終盤の殴りあいでは二人ともに年齢を感じさせない動きを見せつけてくれるので、ここだけでも相当見ごたえがある一作でないかと思います。 反面、監督をつとめたピーター・シーガルのセンスのなさが露呈する映画でもあり、「どうこれ?面白いっしょ?」とでも言いたげな過剰コメディ演出にいちいちイラッとさせられます。だいたいボクシングを題材にしておきながら総合格闘技を思いっきりディスる展開は見てて単純に不愉快ですし、『ロッキー』や『レイジング・ブル』を引き合いに出してくるのは狙いが見え見えでサムいくらいです。最後のオマケとか本当になんなんでしょう、職場に一人は必ずいるつまらないくせに自己アピールの強い同僚を見てるみたいでした。
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