
てっぺい

湯道
平均 3.2
2023年02月25日に見ました。
【ととのう映画】 心あたたまるエピソードが満載で、ほろりと泣ける場面も。終わってみれば心が芯からあたたまる、まさに笑って泣いてととのう一本。“追い焚き”の2回目はぜひ浴槽に浸かりながらゆっくり見たい笑。 ◆トリビア ○長崎の“丸金温泉”(既に廃業)や、京都の“柳湯”という兄弟経営の銭湯、「銭湯図解」の著者の塩谷步波(いづみのモデル)など、作中の登場人物や施設にはモデルがある。(https://yudo-movie.jp/questions.html) ○ 生田斗真は1日2回お風呂に入り、出る前に必ず浴槽の水滴を拭くという自称かなりの“オフラー”。(https://www.daily.co.jp/gossip/2023/02/07/0016028830.shtml?pg=2) 本作の台本も湯船に浸かりながら読んでいた。(https://www.cinematoday.jp/news/N0134937) ○生田と濱田が五右衛門風呂に入るシーンは、監督の無茶振りで前貼りナシでの撮影だった笑。(https://www.minpo.jp/oricon/detail/2269016/amp) ○本作の脚本は、風呂蓋をデスクがわりに、実際のお風呂の中で書かれた笑。(https://yudo-movie.jp/questions.html) ○ 生田斗真と窪田正孝が出演する「湯道」スピンオフドラマがプライムビデオで配信中。映画撮影の裏側を湯ーモアたっぷりに描く。(https://eiga.com/amp/news/20230127/7/) ○ クリス・ハートは映画初出演。受刑者役を演じるにあたり、2ヶ月間おかゆと味噌汁だけの生活を送り30キロ減量した。(https://www.oricon.co.jp/news/2265301/full/) ○ 「まるきん温泉」で働く秋山いづみの前日譚を描くスピンオフコミック『いいお湯でした。』(原案:小山薫堂、作画:冬川智子)が発売中。(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/湯道_(映画)) ○本作を企画した小山薫堂は「料理の鉄人」の放送作家で、初の映画脚本となる『おくりびと』では、第32回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞、またくまモンの生みの親でもある。(https://yudo-movie.jp/staff.html) 〇小山薫堂はお風呂愛好家で、「入浴」を「茶道」「華道」「書道」に並ぶ日本文化へと昇華させるべく、2015年より「湯道」を提唱し、「一般社団法人湯道文化振興会」を設立した。映画の公式サイトでは11項目に及ぶ“湯道の所作”を提案している。(https://yudo-movie.jp/manners.html) 〇「まるきん温泉」(190坪)「街並み」「湯道会館」(150坪)はすべて松竹撮影所内に作られた巨大セット。浴室に入れるお湯を担当する業者も呼び、実際に浴槽に湯を張った。(https://sweetyoshiko.com/yudo-onsen/) ○史朗と吾朗の母はみつこという名前の設定、父はじろう。家族で2、3、4、5となる裏設定がある。(https://screenonline.jp/_ct/17609128/p2) 〇都内の銭湯33軒では、本作鑑賞後の映画の半券と引き換えに、特製オリジナルタオルを配布する。(https://www.1010.or.jp/mag-topic-230215/) ○ サッカーJ1川崎フロンターレは、本作との「フロ」繋がりで、シーズン開幕戦をアピールするポスターを作成。キャッチコピーは「湯道」ならぬ「優道」で「優」と「道」の間には薄く「勝」の文字も刻み、優勝への意気込みを表現した。(https://www.tokyo-np.co.jp/article/231220) ◆概要 【脚本】 「おくりびと」小山薫堂(オリジナル脚本) 【監督】 「マスカレード」シリーズ 鈴木雅之 【出演】 生田斗真、濱田岳、橋本環奈、小日向文世、天童よしみ、クリス・ハート、戸田恵子、寺島進、厚切りジェイソン、ウエンツ瑛士、朝日奈央、生見愛瑠、吉田鋼太郎、窪田正孝、夏木マリ、角野卓造、柄本明 【公開】2023年2月23日 【上映時間】126分(2時間6分でフロにかけたと思いきや、たまたまだそう笑) ◆ストーリー 亡き父が遺した銭湯「まるきん温泉」に戻ってきた建築家の三浦史朗は、店を切り盛りする弟・悟朗に、銭湯をたたんでマンションに建て替えることを伝える。一方、郵便局員の横山は「入浴、お風呂について深く顧みる」という「湯道」に魅せられ、湯道会館で家元から湯を学んでいる。定年後は退職金で自宅に檜風呂を導入したいと考えているが、家族には言い出せずにいた。そんなある日、まるきん温泉のボイラー室でボヤ騒ぎが発生し、悟朗が入院。店の看板娘・いづみの助言もあり、史朗が弟に代わって数日間だけ店主を務めることになる。 ◆ ◆以下ネタバレ ◆ ◆ととのう 妻を亡くした堀井が湯に浸かる猿に妻を重ねて思わずもらした笑顔。人生の節目に起きた家族からのサプライズ檜風呂を、愛おしそうにさすり満面の笑顔で湯に浸かる横山。余命わずかの家元が実弟に投げ込まれた湯船から見せた赤子のような笑顔。そしてエンディングの大合唱と、浴湯の原点的な多幸感が満載でこちらも自然と笑顔にさせられる。逆に、堀井が語った“銭湯に入るとどこかで亡くした妻を感じられる”の台詞は、銭湯に行ったことがある人なら誰もが共感できる事で、あれだけで涙腺崩壊。登場人物全員が風呂好きで善人で、笑って泣いて、心もまさに湯に浸かったようにあたたまる、ととのう映画だった。 ◆まるきん 湯まみれ大喧嘩するほど犬猿の兄弟も、見つけた史朗のスクラップから次第に心が通い合う。次第に出自が明らかになるいづみが、絶妙に二人の仲を取りもち、常連客も含めてその心の支えになっていく。いつしか目的もそっちのけで五右衛門風呂を楽しむ兄弟が微笑ましかったし、最後に彼らが“響桶”とともに覆した決断も、いづみの最後のひと押しによるもの。湯にまつわる様々なエピソードが、まるきんの3人の成長を軸として描かれていて見やすかった。 ◆演出 冒頭、雫が落ち、川を流れる“水の目線”で家元が水をすくう。三浦兄弟が五右衛門風呂用に水を汲むシーンにも使われていたこの“水の目線”が実に本作ならではで、何気に他のどの映画にもできない表現でハッとさせられた。相撲や「上を向いて歩こう」など、海外出品対策も万全。仙人が語った“湯とは太陽”や、DJフローが着ていたTシャツのバックプリントにあった“湯makeミーhappy”が、まさかのエンドロールで伏線回収されるとは。(歌詞がyou are my sunshine,...you make me happy♪)“追い焚き”で見る時にはもっと色んな工夫が見つかりそうな(ちなみに次回は浴槽に浸かりながら見たい笑)、心ぽかぽかになれる一本でした。 ◆評価(2023年2月23日現在) Filmarks:★×3.7 Yahoo!映画:★×3.7 映画.com:★×3.6 引用元 https://eiga.com/amp/movie/97664/ https://ja.m.wikipedia.org/wiki/湯道_(映画)