レビュー
motoyAlive

motoyAlive

5 years ago

4.0


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フェアウェル

映画 ・ 2019

平均 3.3

“実際にあった嘘に基づく話” 余命宣告に対する東洋と西洋の価値観の違いをハートフルに描いたコメディヒューマンドラマ。 《あらすじ》 6歳で両親とともに中国からアメリカへ移住し、ニューヨークで作家になることを目指す30歳のビリー。祖母が余命3ヶ月の末期の肺がんを患うも、それを告知しないことを決めた親族はビリーのいとこの結婚式を口実に祖母の住む長春に集まることになるが、アメリカ育ちのビリーは肺がんであることを告知しないことに違和感を感じ、中国とアメリカの価値観の違いに悩まされる。 《感想》 死を告げるべきか否かというシリアスなテーマではあるが、コメディタッチで描かれていて、とても見やすい内容。アメリカと中国の文化の違いのギャップや祖母の余命を知る親族がバレないように祖母と接するも所々ボロが出てくる部分など暖かさも感じられる笑いに包まれていた。特にビリーと祖母が一緒に太極拳をするという中国文化体験シーンは笑って、ほっこりさせてくれた。 中国生まれではあるがアメリカで育ったビリー、中国で育ちアメリカに渡った両親、中国に今も暮らす親族、それぞれ育った環境の違いから価値観が対立するが、物語としてはビリーが唯一祖母に余命を告げるべきという立場になっていて、改めて育った環境がアイデンティティ形成に与える影響の大きさを改めて感じた。 物語の締めもある意味どんでん返しのような素敵な終わり方をしてくれるので、最後の最後まであたたかい気持ちにさせてくれる良い映画だった。