レビュー
BLOOM

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4 years ago

3.0


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アバウト・シュミット

映画 ・ 2002

平均 3.1

老後とはもっと明るいものだと思っていた。子供の自分には、好きなお酒を飲みながら時代劇を見るリタイヤした祖父が輝かしくみえた。シュミット(ジャック・ニコルソン)も、祖父と同じく定年を迎えた一人の男。この作品は、そんな彼の軌跡を綴った人間ドラマである。あらすじは以下の通り。 一流と呼ばれる保険会社で計理士として働き、それなりのキャリアを積んだウォーレン・シュミット、66歳。妻と愛する一人娘がおり、家庭も幼い頃に抱いた夢からは遠いけれど、男として誇るべき人生を築いてきたつもりだった。しかし、退職して初めて自分がどれほど会社に依存していたかに気付く。そんなある日、シュミットはテレビのCMでみたチャリティ団体に募金し、アフリカの恵まれない少年・ンドゥグのスポンサーになった。小切手と一緒にンドゥグへ送る手紙を書き始めるシュミットだが。出てくるのは働き盛りの後輩への不満と妻に対する不満ばかり。手紙を投函して帰宅すると妻が倒れていた。妻との永遠の別れ、定年退職、娘の結婚。瞬く間に人生の転機が同時に迎えてしまったシュミット。自分の人生は果たして正しかったのか。今まで築いたものはなんだったのか。そう自分に問いかけ、人生の終盤近くで彼は心の旅にでかけた…。 白髪交じりの残り少ない髪が風になびく。そんな何処にでもいるような定年退職後のサラリーマンを演じるジャック・ニコルソン。アカデミー賞を3度受賞した理由を改めて納得させられる。ストーリーも同じ境遇の人が見れば尚の事、仕事一筋で生きているサラリーマンの人にも胸につまるものがあるだろう。人生なくしたものを取り戻すことは簡単にはできない。今のうちに、大事に大事に守っていかないと。(04/01/11)