
uboshito
KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ
平均 3.5
2026年03月22日に見ました。
祝!26年アカデミー賞「長編アニメーション賞」&「主題歌賞」ということで、話題になっていたけど未見だったのでタイミング的に視聴。Netflix映画がアカデミー賞を受賞するなんて、って人はいまだにいそうではあるけど、本作はマジで受賞に値すると思えた。CGアニメだし、K-POPを題材にしてるのに言語が英語で意味不明とか思って毛嫌いせずに、騙されたと思って一度見てもらいたいと思うほど。 まず、歌が本当に良い。「GOLDEN」は初めて聞いた曲なのに、その1回で好きになる。Billboardで通算8週1位というのも納得。また聴きたくなる曲。言語は英語ながら、時おり韓国語もちょいちょい混ざってくるのもなかなか良くて、完全にアメリカ人の作った映画なのだけど(出自として韓国系だとしても)、アメリカ人の目線から見た韓国文化とのハイブリッド感も楽しい。まあ…実際のK-POP業界は、どのグループも事務所によって表面ツルツルに作られた商材(ほぼ奴隷)でしかなく、こんな友情とか擬似家族とか「自分らしさ」だの「自由に生きたい」みたいな状態ではないと思うけどね… CGアニメもクオリティは高く、デフォルメされた韓国人の顔、ボーイズグループの等身の崩壊した気持ち悪さもそこまで気にならない。一方、本作の成功(アカデミー受賞)の最大の理由は、やはり最後に実写で出てきたTWICEに象徴されてると思う。ほぼノーメイクに近いナチュラルメイクでのレコーディング風景は衝撃で、メイクに数時間かけてMV作ったりステージに上がっている彼らの「ほぼ素の顔」を見ることができる。というか、彼女たち自身がそれを「見せて」いる。本作の内容にあわせたら結果的にそうならざるを得ないんだろうけど、歌声はすばらしいまま。人間の魅力は見た目だけにあるわけではないということが良くわかるし、K-POP界の人々自身の「望み」が表出しているように思えてならなかった… ガールズグループで言えば、皮膚を多めに露出させた服を着させられ、男に媚を売るような腰をくねらせたダンスの振り付けをさせられ、ボーイズグループでは髭、脇、スネと全身の毛を処理させられ、年々激しくなるダンスに体力を消耗させられ、男女ともになんならデビュー前に整形までして、メイクも毎回数時間かけて「見た目だけ」にこだわってきたのがK-POPの世界。その世界を描きながら「私は私のままでいたい。自由に自分らしく生きたい」というメッセージは胸を熱くさせる。現実にはそうなっていないからだ。夢を叶えるのは良い。でも、本当にその掴んだ夢は、あなたが望んだものだったのですか?という問いを、制作者が韓国のエンタメ業界に投げかけているのだと思わずにいられなかった。 【視聴:Netflix】