レビュー
久々になんか良い映画を観た気がした。面白いとかそういうんじゃなく。 美しい映像とアングル、自然な光(本当に自然なのか作られたリアルなのかは分からない)。 キャラクターも魅力的だ。 そして、なんといっても特徴的なのは1:1の画角。最初は違和感あるけど、すぐ慣れる。左右を切り1:1にすることで、とても閉じ込められた感じがし、その境遇から抜け出せない登場人物たちの感覚に同調できる気がする。 でも、観進めて行くうちに、あれ?画面拡がっているじゃないか。そう、ベースは1:1だけど、横長になる瞬間があるのだ。これは観る人によっていろいろと考えられるのだろうけど、個人的にはmommy=ダイアンの希望感なのだろうと。息子のスティーヴが「自由だ!」という場面は、友達になったカイラとも楽しい時間を過ごすし、スティーヴにも希望を感じている。後半のもう一箇所もダイアンの未来への希望のシーンだ。 最後はどうだったんだろうなぁ?ハッピーなのかアンハッピーなのか?エンディングロールは左右が黒いので、画角がどちらなのかが判断が付かない。ただ、そこに流れる歌詞は必ずしもハッピーとは言えず。でも、エンディングロール前にガラスに走って行くスティーヴはその後どうなろうと希望に向かってると思いたい。 それにしても、フランス語を喋れる人間として、この映画のフランス語は訛りが凄く、ほぼ聞き取れない。こんな喋り方をする人達がいるんだなと面白く観た。
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