
Wisteria

一枚のめぐり逢い
平均 3.4
2020年09月01日に見ました。
戦場で拾った一枚の写真に写る女性を訪ね恋に落ちていくお話。 良かった点は風景などの映像美のみ。 おかげでそれっぽい映画になっていると言いたいところだが、雰囲気では誤魔化せないほどにキャラクターが薄っぺらく、物語に説得力が全くない。 その上、困ったらご都合主義展開。 面白くないというより、残念な映画だなという感想。 残念な点を話したくて仕方ないので、以下ネタバレありで、毒づきます。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ まず、拾った写真の持ち主がお兄ちゃんとのこと。 恋人かなと思ったけど、まぁ別にお兄ちゃんでも良い。 ただし、それなら兄妹の絆を深く描かなければ違和感が残る。 恋人だとか、家族写真ではなく、あえて妹が一人で写った写真を持つということは、相当仲良かったとか、なにか兄妹だけの固い絆があるということだと思うが、その点は簡単に語られる程度。 次に、写真の存在を知ったヒロインの態度。 え?なんでキレてんの? どう考えてもお兄ちゃんの死と関係ないでしょ。 むしろ、遺品持って帰ってくれて感謝するとかの方が自然では? 一応、仲間の弾にあたったみたいなセリフがあった気がするけどそれすら不明確なわけで。 本当に解せない怒りっぷりだった。 さらに、元夫のキャラクター設定と位置付け。 とことん性悪な役として描かれていたが、彼の人物像の深い部分は描かれておらず、非常にチープな悪役だった。 B級映画のかませ犬かと思うレベル。 それだけで、ビミョーではあるが、悪役に徹し切らず、最後は何の前触れもなく息子を助ける良い奴みたいになるし。 その上で扱いきれないから事故死で処理。 そして周りの登場人物もさも良い人が死んだみたいな反応で、今までの敵対してた雰囲気はどうしたの?というレベル。 そんな態度を取っていいのは終始父である元夫に対し適度な距離感を持っていた息子だけでは? こんな展開だったおかげで、最後はハッピーエンドになっているにも関わらず、キャラクターが成長して掴み取ったのではなく、元夫という障害がなくなったから幸せになれましたというようにしか見えなかった。 実の父を目の前で亡くした息子の落ち込みや立ち直りも分からないし。 とにかく、冒頭に記載した通り、全体的にキャラクターの言動に説得力がなく、ご都合主義ゴリゴリの違和感だらけの映画だった。