レビュー
2001HAL

2001HAL

5 years ago

3.5


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殺しが静かにやって来る

映画 ・ 1968

平均 3.3

異色のマカロニウェスタンである。レビューでは「夕陽のガンマン」の裏返し作品とのコメントがあったがその通りである。イタリア人監督で音楽はエンニオモリコーネ、主役がクリントイーストウッドなら夕陽のガンマンだが、主人公は「男と女」のジャンルイトランテニアンでフランス人でイーストウッドのような賞金稼ぎでは無く逆に賞金の対象者であるお尋ね者の保護者。凄い早撃ちであり敵に銃を抜かせその後撃つので正当防衛で相手を殺すので罪にならない。そして敵の賞金稼ぎは怪優クラウスキンスキー(夕陽のガンマンではイーストウッドの役)でドイツ人(生まれはポーランドとの事だがいかにもヨーロッパ人、ただ夕陽のガンマンにも出ていた)で私からするとマカロニウェスタンらしくない。イーストウッドの立場である。しかも舞台は雪国で砂塵は舞い散らない。悪役は賞金稼ぎのキンスキーでありしかも悪役なのに生き残る。そんな悪い奴が居るのはお尋ね者にするのが検事だがそいつがかなり悪い奴でキンスキーとつるんでいる。ヨーロッパ人から見たアメリカ批判的な部分も感じるししかも主人公は悪役にアッサリ殺される非常にスッキリしない幕切れである。イーストウッドならあり得ない。そう言った意味で凄い作品である。