レビュー
淡々と話は進む。20歳のブリュノと18歳のソニアはあまりに幼い両親であり、ソニアは「この子はきちんと育てたい」という意思はあるが、それならばそもそも盗みで生計をたてているようなブリュノと子供をつくること自体が『間違い』である。車のベビーシートに赤ん坊をのせ、二人ではしゃぐ様子はなんともいえない。ブリュノは今まで軽犯罪を犯してきたのと同じ気軽さで子供を売ってしまい、それを取り戻すために奔走するが、とくに大きな奇跡がおこるわけでもなく最後には刑務所へいくことになる。18債のソニアはほぼシングルマザー、あるいはそれよりも厳しい立場で赤ん坊を育てていかなくてはならない。しかし、冒頭から判明している2人の生き方を考えれば、これはある種、生まれたての「ある子供」をめぐる自然なストーリーである。
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