レビュー
1915年のオスマン帝国(今のトルコ)で起きたアルメニア人大虐殺という悲劇の史実。 100年経った今でも大虐殺があったとは認めないトルコ。 のちにこの大虐殺を参考にしたと言われるドイツナチスのアウシュビッツ… 戦争や紛争はいつでも悲劇しか残らないですね。 今回の物語はアルメニア人の鍛冶職人ナザレットがある日突然オスマントルコの憲兵に強制連行されます。 荒れ地の中、強制労働させられ突然並ばせられ殺されることに。 ここは恐怖のシーンでした。 ナザレットだけ喉を最後まで掻き切られず命は助かったものの、その傷のせいで声を失うことになります。 1918年に解放されたアルメニア人。 それからナザレットは双子の娘達を探すためにシリアのアレッポ、レバノン、そして遠くキューバのハバナ、フロリダ、ミネアポリス、ノースダコタと長く険しい道のりを進んで行きました。 最後にアルメニア人の集落があるラソという町で娘一人と再会できるのです。 生き別れてから約8年、ただ父として娘達に会うために苦労したナザレット。 声にならない声で娘の名を呼ぶシーンは感動でした。 ナザレット演じたのはタハール・ラヒム。 いろいろ観ていますが「預言者」が良かったかな。 今回の作品も声を出せない演技が素晴らしかったです。
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