レビュー
BLOOM

BLOOM

4 years ago

3.0


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感染

映画 ・ 2004

<<こんな病院にかかってはいけない>> 廃業寸前で薬の供給もままならない劣悪な環境の病院に、奇怪な症状を患う急患が担ぎこまれる。見たこともない症状にたじろぐ医師(佐藤浩市)を尻目に赤井医師(佐野史郎)はこの患者の研究治療は病院の経営危機を救うチャンスと力説するのだが…。 改築工事が打ち切られた配管むき出しの廊下。給料は未払いのために流出する人手の影響は医師や看護師の疲労になって現れ、能力のない医師まで雇う結果になる。そうして起こった医療ミスは病院の存続のために隠されたりと、感染より何より怖ろしい病院の姿が真っ先に目に止まる。もしも急患でこのような病院に運ばれることを思うと、かかりつけの病院の一つでも探しておかないといけないという衝動にかられるのである。 加えて、法医学の教科書を開いてしまったかのようなグロテスクな映像が見る側の目を背けさせようとする。こういった演出がホラー=幽霊といったイメージからの脱却に一役かっているのだが、いかんせんどれもドキッとする恐怖ではない。気持ち悪いな、薄気味悪いなとは思うが、結局それだけで終わってしまっている気がする。また、気味の悪いセットに隠すように張られた幾つもの伏線が最後まで使われることなく放置され、結末を見せられても首を傾げるばかりである。 低予算の作品ながらも出演者の一癖も二癖もある演技で惹き付けられるが、ホラーと思って期待すると裏切られることになるかもしれない。ただこの作品をドラマ『世にも奇妙な物語』の一ドラマの映画化として見ればしっくりくるだろう。あのドラマの雰囲気が好きな人、ダメな病院が見てみたい人にお勧めな作品だ。(05/05/18)