レビュー
オールタイムベスト 一年に一回は観る。 これだけ有無を言わさぬ「美」を描ききれた作品 は他に類を見ない。 ・ 砂時計の砂が減っていることに気付いた時にはもう遅い ・ 美とは無垢 無垢とは自然そのもの 時にその中には醜悪なものも含まれる。 ベニスの街は蝕まれ死にゆく。しかしアダージェットは執拗とも言えるほどにひたすら美しく鳴り響き、タジオの輝きは微塵も損なわれない。 だからひたすら生まれるものにも失われるものにも調和することこそが善であり美である…のかな。 世界は克服すべきものでも制圧すべきものでも無く、ただただ感じるべきものなのだろう。 ・ 最期にグスタフは虚飾から解放され裸のまま自然と美と1つに、そして生と死とその他の全てと1つになれた。 ・ 陽光がさざ波の上で戯れるように踊る。美しい少年は瑞々しく決意に満ちた白鷺のように天に向かって悠然と立ち上がり、水平線のその先を眺める。 アダージェットが鳴り続ける。 ・ よーーーくみると、タジオは麒麟川島にちょっと似てる
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