レビュー
「ドアを開けたのは誰だ」 「ザ・ギフト」で初監督を務めたジョエル・エドガートンが製作総指揮と主演を務めたホラー。 正体不明の「それ」に襲われたら伝染病にかかって死んでしまう、というコトしか情報が分からなくてモヤモヤする系。「クワイエット・プレイス」に雰囲気が似てるが、あっちは普通に外部からの恐怖として描かれているのに対し、こちらは人間部分を全面に押し出している心理スリラーに近い。 凄い消化不良な感じで終わったのでどうにも不完全燃焼。ホラーとしても余り怖くない。生き残った人間達の醜い部分の争いや嘘として見れば面白いが、それでもモヤモヤな感じが残るので賛否両論必死な作品。伏線とおぼしき数々のイベントも明確な答えは出ないので要注意。 結構なネタバレを含む映画なんでこれ以上はここでは言えないが、自分はまだ面白いと感じた方かな。消化不良感はもの凄いが、これも狙いだろうし。ただハッキリして欲しい人には合わないだろう。 —————ここからネタバレ————— ドアを開けたのはアンドリューじゃなくトラヴィスなんじゃないかという解説を見てなるほどと思った。アンドリューを夢遊病者と言っておいて自分の息子が実は、、的な。実際劇中で夢の内容を描かれてるのはトラヴィスだけだし、あれが夢じゃなく現実だったのもあると考えると大いにあり得る解釈だ。 ウィルも兄のコトを誤魔化したり撃って来たヤツをなんで殺したとかトコロドコロで嘘付いてるんだろうな。結局1番怖いのは人間ってところか。 「それ」が何なのか全く分からないまま終わるのは最初は戸惑ったが、こういうホラーで正体不明のモノが正体不明のまま終わる作品も珍しくないし、なんとなくコレラの現代版みたいな伝染病っぽい伏線を貼っていたのでそこは余り消化不良感は感じなかったかな。
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