レビュー
Netflixオリジナル作品。 中世イングランドを知る上での重要な遺跡“サットン・フー”を巡るヒューマンドラマ。 《あらすじ》 第二次世界大戦が今にも始まろうとしていた頃のイギリス。裕福な未亡人のエディス・プリティ(キャリー・マリガン)は私有地にあるいくつもの塚の発掘に学位もないアマチュア考古学者のバジル・ブラウン(レイフ・ファインズ)を雇う。ブラウンが掘り進めていくと、その塚には今までの学説を翻すほどの遺跡が眠っていたのであった。 《感想》 タイトルやあらすじの印象から退屈そうな雰囲気も漂っていたが、いざ見てみるとそのような心配も吹き飛んだ。ハラハラドキドキする展開は無いものの、何が出てくるか分からない、もしかしたら世紀の大発見かもしれないという発掘のロマンを味わうことができる。 12歳までしか学校に通えなく勉強に飢えていたバジルと、女性ということで大学に行かせてもらえなかったエディス。どちらも学ぶ意欲があってもそうはさせない環境に置かれていた過去を持つ2人が学歴もあって権威もある考古学者を差し置き、このような偉業を達成できたことは爽快で、勇気をもらえる。実際に日の目を浴びたのは近年になってからだそうだが…。 バジルは発掘を過去と未来を繋ぐ仕事、すべてを無にしてしまう戦争よりも何倍の価値あるものと捉えていて、自分自身でも未来に繋げることのできる何かをやりたい、残したいと思わせてくれた。
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