レビュー
てっぺい

てっぺい

2 years ago

4.0


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デューン 砂の惑星PART2

映画 ・ 2024

平均 3.8

2024年03月16日に見ました。

【埋まる映画】 前作より増した砂の緻密な表現に、見ているこちらも砂塵に埋まるような没入感。巨大な砂虫がうごめくど迫力バトル、緊迫感満載の決闘と、エンタメ性もグッと上がった映画の深みに埋まる。 ◆トリビア ○ ティモシー・シャラメは、演じたポールについて「PART1では少年期を終えてもなお、とても庇護され、保護された人だったと思う」と振り返る。さらに「PART2では彼が実際にリーダーとなり、最初は不本意ながら、そしてやがて心から、自分に与えられた地位を受け入れていく姿を見ることができる。この映画で大人になると思う」と語る。(https://screenonline.jp/_ct/17679455) ○チャニを演じたゼンデイヤは、砂漠の民たちが使う『チャコブサ語』を役作りで実際に学び、デューンとの繋がりを強く感じられたという。「チャニともっとつながっていると感じられたし、彼女がどんな人なのかをより深く感じることができたので、それを学ぶのは本当に楽しかった。」(https://s.cinemacafe.net/article/2024/01/28/89726.html) 〇フェイドを演じたオースティン・バトラーは「(フェイドの)風貌を目にして地声では演じられないと思った。伯父であるハルコンネン男爵の話し方に着想を得て活かしていった。挙動や思考も考えていき、どんな幼少期を過ごしたらフェイドができ上がるのか考えた。」と振り返る。(https://eiga.com/news/20240305/10/) バトラーは、フェイドを演じる上で参考にした俳優が2人いたという。1人はゲイリー・オールドマンで、「レオン」など多くの役にインスパイアされ、もう1人はヒース・レジャー、その遊び心を研究したと語る。(https://theriver.jp/dune2-austin-inspiration/) ○ サンドワームの撮影は、3ヶ月以上本物の砂丘がある砂漠で行われた。シャラメは「完璧なシーンに仕上げなければならなかったので、とても複雑で撮影は困難を極めました」と過酷な撮影を振り返る。(https://www.oricon.co.jp/news/2318622/full/) ○ 原作小説は、砂に覆われた惑星、奇妙な能力を持つ集団、巨大な生物などの共通点から『スター・ウォーズ』『風の谷のナウシカ』などに影響を与えたと言われている。(https://screenonline.jp/_ct/17488574) ○『天空の城ラピュタ』('86)の羽ばたく飛行機械フラップターは、検討段階で本作に登場するオーニソプターの構造が参考にされていたという。(https://www.cinematoday.jp/page/A0008085) ○ ドゥニ監督が本作を製作するにあたり最も配慮したことの一つが「観客に既視感を感じさせないようにすること」だったという。(https://otocoto.jp/news/dune2_0311/) ○本作の製作会社CEOは「デューン 砂の惑星 PART3」の製作に向けて意欲を示した。原作は全6巻だが、ビルヌーブ監督が映像化に興味があるのは第2巻「デューン 砂漠の救世主」(原題:Dune Messiah)までだと発言している。(https://eiga.com/news/20240310/9/) ○ 本作の1万年前を舞台に、ポールの母が所属する集団ベネ・ゲセリットの創設を描くスピンオフTVシリーズ「デューン:プロフェシー(原題はDune: The Prophecy)」が製作進行中。エミリー・ワトソン、オリヴィア・ウィリアムズが共演し、ヴィルヌーヴ監督も製作に参加。(https://screenonline.jp/_ct/17688600#c17688600_h4) 〇1984年にはデイヴィッド・リンチ版『デューン/砂の惑星』、2013年の『ホドロフスキーのDUNE』など、原作は幾度も映像化されており、ドゥニ・ヴィルヌーヴが製作する本作は通算5度目の映像化作品となる。(https://ja.wikipedia.org/wiki/DUNE/デューン_砂の惑星) 〇フェイド=ラウサを演じたオースティン・バトラーは、アリ・アスター監督による新作『エディントン(原題) / Eddington』に『ボーはおそれている』のホアキン・フェニックス、『哀れなるものたち』のエマ・ストーンとともに出演予定。(https://www.cinematoday.jp/news/N0141951) 〇本作にはスフィル・ハワト役でスティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン、役名不明の役でティム・ブレイク・ネルソンが出演していたものの出演シーンはカットされている。(https://ja.wikipedia.org/wiki/デューン_砂の惑星_PART2) ○本作は北米での公開3日間の興行収入が前作の約2倍となる8150万ドルで、ヴィルヌーヴ監督やティモシー・シャラメ、レベッカ・ファーガソン、オースティン・バトラーにとって過去最高の初動成績となった。(https://realsound.jp/movie/2024/03/post-1590833.html) 〇本作が「地球の歩き方」とコラボし、前編・後編でWEB記事を展開。物語のあらすじ、デューンの地理と気候、人種や公用語、通貨や特産品などを紹介。中には「日本からのフライト時間」まで!?(https://dramanavi.net/articles/242838) ◆概要 第94回アカデミー賞で6部門に輝いた「DUNE デューン 砂の惑星」の続編。 【原作】 フランク・ハーバート「デューン」 【監督】 「ブレードランナー2049」ドゥニ・ビルヌーブ 【出演】 「君の名前で僕を呼んで」ティモシー・シャラメ 「グレイテスト・ショーマン」ゼンデイヤ 「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」レベッカ・ファーガソン 「グーニーズ」ジョシュ・ブローリン 「エルヴィス」オースティン・バトラー 「ミッドサマー」フローレンス・ピュー 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズ デイヴ・バウティスタ 「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」レア・セドゥ 「ドラゴンタトゥーの女」ステラン・スカルスガルド 「007 スカイフォール」ハビエル・バルデム 「ラストナイト・イン・ソーホー」アニャ・テイラー=ジョイ 【音楽】 「トップガン マーヴェリック」ハンス・ジマー 【公開】2024年3月15日 【上映時間】166分 ◆ストーリー その惑星を制する者が全宇宙を制すると言われる砂の惑星デューンで繰り広げられたアトレイデス家とハルコンネン家の戦い。ハルコンネン家の陰謀により一族を滅ぼされたアトレイデス家の後継者ポールは、ついに反撃の狼煙を上げる。砂漠の民フレメンのチャニと心を通わせながら、救世主として民を率いていくポールだったが、宿敵ハルコンネン家の次期男爵フェイド=ラウサがデューンの新たな支配者として送り込まれてくる。 ◆ ◆以下ネタバレ ◆ ◆復讐劇 “香料を制するものはすべてを制する”と記される冒頭。本作でも、香料をめぐるアラキスの地がステージとなることがここで示される。そのアラキスの地でレト公爵、ダンカン、そして数多のアトレイデス兵士を失ったポール(スフィル・ハワトは登場しなかったので、死んだ設定か)。本作はその復讐劇が主な映画の軸となっていた。“足音で分かる”ガーニイとの再会を果たし、そのガーニイが長く仕えたレト公爵の仇、ラッバーンを始末する。ポールは自分の祖父だと勘づくも、躊躇なく“獣のように死ね”とハルコンネンを刺す(フェイドが止めに入らなかったのは、闘技場の決闘でのハルコンネン男爵の不始末が伏線になっていた)。全ての黒幕である皇帝も、ポールはアトレイデスの家紋の前に平伏させる。前作の想いを晴らす、2作にわたる大規模な伏線回収だった。 ◆迫力 前作で一瞬だけ描写されたサンドワームライド。ポールがそれに挑む砂虫の巨大さと砂の勢い、そしてそのスピードが迫力満点。全てを飲み込むあの砂虫に乗るなんて発想にワクワクするし、そもそもそれがフレメンの移動手段だという設定も面白い。そしてサーダカー&ハルコンネン軍、フレメン軍(砂中から現れる兵士たち、そして無数の巨大なサンドワーム達に痺れまくる)の戦闘シーンはまるで「アベンジャーズ/エンドゲーム」('19)や「レディ・プレイヤー1」('18)のそれに勝るとも劣らぬカオスなど迫力。ポールとフェイドラウサの一騎打ちは、分かっちゃいるけどギリギリまで追い詰められる描写に手に汗握る(演じたオースティン・バトラーのサイコな役作りが素晴らしく、そのおかげでこのシーンの緊張感が非常に増していた)。前作に比べて、エンタメ度がMAXで向上していて、IMAXその他の特別シアターならいかに興奮度が増したかと少し後悔した笑。 ◆チャニ 海を知らないチャニに、砂漠を海に例えるポール。広大な砂漠がバックのあのキスシーンがなんと美しいこと。互いの別名を知り、心寄せ合う2人は、“命ある限り愛してる”とポールが語るまでに。ポールの命の危機には、その涙で復活させ、チャニは預言書の一部にもなってしまう。その事で覚醒し、人格そのものからリサーン・アル=ガイブとなったポール(その事で見えた“ポール、愛してる”と話すアニャ・テイラー・ジョイは、おそらく生まれてくる妹だったというミスリード)。チャニのいる前でも、救世主としての選択肢をとったポールは皇女をめとる宣言をする。覚醒時にチャニがポールに張ったビンタは、この時無言で立ち去るしかすべのなかったチャニの、心の距離を強調するための映画表現に思えた。砂虫を呼ぶ彼女の悲しげな表情が印象的なラストは、ポールとの決別を意味しているようで、彼が次作で次のステージへと進む事の映画表現か(セリフで語らせず、表情で表現させる演出がなんともドゥニ監督らしい)。前作の冒頭がチャニのモノローグで、本作がポールとチャニの物語だった、つまりそれが前作で予言されていた。そう考えると、本作の冒頭は皇女イルーランのモノローグだった事から、次作はポールとイルーランの物語となる事が予測できる。ドゥニ監督はすでに脚本をほぼ書き上げているそうで、3部作での完結を公言しているそう。やはり数年後にはなってしまいそうだが、次作はそんな自分の“予言”が当たるかも確認しながら作品を楽しみたい。
 ◆関連作品 〇「DUNE デューン 砂の惑星」('21) 前作。第94回アカデミー賞では撮影賞など6部門を受賞。プライムビデオ配信中。 ◆評価(2024年3月15日現在) Filmarks:★×4.2 Yahoo!検索:★×4.4 映画.com:★×4.1 引用元 https://eiga.com/movie/96015/ https://ja.m.wikipedia.org/wiki/デューン_砂の惑星_PART2