レビュー
面白かった。 ようやく観た。マーベルの中でも人気のある作品なのは知っていたし、以前に途中まで観たのだが、そのときは飽きてしまい、観るのを辞めてしまった。やっぱりちゃんと観なきゃダメだね。面白かった。 SF色が強い。様々な人種の宇宙人が出てきたり、世界観はスター・ウォーズに近い。しかし、地球人であるクイルが主役であるため、SF色が強いものの、親近感がある。特にカセットテープが良い。カセットテープに馴染みのある世代としては、それを大事にしてるクイルに共感を禁じ得ない。ヘラヘラしてるように見えるが、苦労してきたんだなとか、母の形見を後生大事にしてるから本当は心優しいんだろうななんて勝手に想像してしまう。 そのカセットテープを作品の中で上手く使っている。キャラクターの性格を味付けするのに分かりやすいアイテムであるし、所々で昔馴染みの曲が流れて、実はシリアスで重い作品だけど、曲が流れることでSF色が薄らぎ、ポップで見易い作りになっている。最後まで忘れずに使われているし、持ち道具としてはこの上なく素晴らしい使い方をしている。 映像としても面白かった。特に飛行船の戦いは面白い。スター・ウォーズ顔負けだ。マーベルはディズニーが買い取ってから更に映像技術が向上したのではないだろうか。背景の街並みもどこまでが実写でどこまでがCGなのかわからない。キャラクターもそうだ。宇宙人たちも特殊メイクなのかCGなのかわからない。特殊メイクだとしてもかなり時間がかかりそう。撮影方法がわからない。予算かかってますなぁ。 内容も中々面白い。アベンジャーズに直接関わってくる話しなので、前情報があった方が面白いが、なくても充分面白いことだろう。銀河の命運をかけた戦い。規模がだいぶでかい。それでこそエンタテインメント。それでこそマーベルだ。 キャラクターが個性的すぎる。凸凹すぎてまるで統一感がない。どのキャラクターも主役になり得ないし、どのキャラクターもサブにもなり得ない。そのくらい突出した外見の持ち主たちだが、それぞれに暗く重い過去を持っていて、最後には仲間として各々を信頼し、命をかける。お互いが角をつきあわせていただけに、それがなんとも美しかった。最後はチームとして成り立っているのが、ほっこりした気持ちにさせられた。ビジュアル的には凸凹すぎて、纏まらないなぁとやっぱり感じるんだけどね。それがまたいい。様々な人種が存在する銀河を守るチームとしては、うってつけなのかもしれない。
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