レビュー
X-MEN×青春ホラー。若者たちがバリアで覆われた隔離施設という閉鎖空間で過去のトラウマを乗り越える姿を描く。 《あらすじ》 ネイティブアメリカンの居留地に暮らす少女ダニー。彼女の住む居留地を突如竜巻が襲い、父親は何者かに殺されてしまう。居留地に住むものも全員竜巻に襲われ、ダニーは唯一の生き残りであった。被災後、ダニーは目を覚ますとミュータントの隔離施設のベッドに横たわっている。ここではダニー以外に4人の若いミュータントが生活しており、それぞれ過去にトラウマを抱えている。施設の目的は能力の制御と治療と謳っているが本当なのか。そして、徐々にダニーは自身にどんな能力が備わっているのか気づき始める。 《感想》 大人の事情とコロナに振り回され、4度の延期に見舞われた悲運の作品。再撮影なども行われたせいか上映時間は90分と短めで、見やすいのだがあっさりした感じを覚える。 隔離された施設やしばしば出てくる幻覚などホラー要素はストーリー全体に散りばめられてはいるが薄めではあるので、ホラーが苦手な方でも見れる作品。 キャスティングは大満足。『クイーンズ・ギャンビット』で一躍人気俳優になったアニャ・テイラー=ジョイ、『ゲーム・オブ・スローンズ』のアリア・スターク役のメイジー・ウィリアムズ、『ストレンジャー・シングス』のウィルの兄役チャーリー・ヒートン。アニャは本作でも存在感ある演技で、剣さばきのアクションは見応えがあった。メイジーとチャーリーは悲壮感のある役どころや悲しいバックグラウンドのある役が本当に合うと実感した。 大きな陰謀が背景にありそうなことを匂わせながら終わってしまった本作。配給元のFOXはディズニーに買収されてしまったので、続編は期待できなさそうだが、本作単体だと物足りないのでぜひ続編を期待したい。
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