レビュー
Till

Till

4 years ago

3.5


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嵐の中で

映画 ・ 2018

平均 3.7

『ロスト・ボディ』『インビジブル・ゲスト 悪魔の証明』のオリオル・パウロ監督が手掛けるSFサスペンス。 同2作品とも「先の読めない展開」、「巧妙に張られた伏線」、「あっと驚くどんでん返し」の3拍子が揃った第一級サスペンスだったが、本作もやはり完成度が高かった。「25年前に死んだ少年とテレビを通して繋がって…」という『オーロラの彼方へ』的な設定自体に新鮮味はないが、そこから謎が謎を呼び、129分間弛緩することなく物語が展開される。ここのストーリーテリング力は流石オリオル・パウロ。伏線も何気ない会話や行動に仕掛けられており、非常に巧妙。回収の仕方も丁寧でわかりやすい。 ただ、正直なところちょっと気になる点が多いのも事実で、細かい矛盾・疑問に気になってしまう人にはあまりオススメできないかもしれない。ツッコミどころもそこそこ多く、特に終盤で主人公がとる意外な行動がかなり厚かましいというか、少々無理がある。この監督は過去作でも微妙に外している部分があったのだが、本作は「SF」、もっと言えば「タイムトラベル」という、矛盾点や問題点が生じやすいジャンルが加わったことで、そこの悪い部分がさらに目立ってしまった印象は拭えない。 とはいえ、全体的にはよくできている方だと思うし、タイムトラベル映画として充分に楽しむことができました。