レビュー
パク・チャヌクとチェ・ミンシクの二人による凄まじい化学反応により、傑作と呼んで差し支えなかった本家大本の『オールドボーイ』をアメリカでリメイク…と聞いた時点で多くの人が思ったのではないか。何故そんなことをする必要があるのかと。既に完成されている作品を新しいキャストで作り直すことほど無意味な行いはなく、やはりと言うべきか本作はオリジナルを越えるには至らない。 もちろん、設定を多少変えたことで韓国版にあった違和感が消えている点は間違いない。しかし、例えば監禁された年数を20年に伸ばす一方で、ジョシュ・ブローリンの見た目がまるで変わらないので、流れた月日の重みが感じられない。中でも最も改悪と言うべき部分は、犯人像の変化だ。 これでは犯人が正真正銘のサイコ野郎で、『オールドボーイ』の真に心を揺さぶられるシーンが、まるで実感を伴って現れてこない。 唯一、エリザベス・オルセンは巨乳を惜しげもなく晒してくれ眼福この上ない、素晴らしい。それだけにあのデカすぎるモザイクをかけた製作者を20年ブタ箱に監禁してやりたいくらいだ。
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