
アリちゃんパパ
3 months ago
橋ものがたり「小さな橋で」
平均 2.4
藤沢周平原作による「橋ものがたり」連作の一編です。 父(江口洋介)が博打で借金を作って出奔。姉(藤野涼子)は妻子持ちの男と駆け落ち。母(松雪泰子)は酌婦となって店の客を家に連れ込む。不幸のどん底に落ちた少年の視線で描く時代劇の佳作です。 藤沢周平の優れた原作を得て、ベテラン監督の杉田成通が手堅く、情感溢れる演出を披露しています。ただ有名クラシックやさだまさしの「コスモス」、浅川マキの「不幸せという名の猫がいる」など既成の曲に頼っているサウンドトラックは、手抜きの誹りを免れません。時代劇に合ったオリジナル曲を作るべきだったと考えます。 松雪泰子と藤野陽子の情感溢れる演技はとても良いのですが、博打で身を持ち崩した父役の江口洋介は、多分ミスキャストです。彼は強い男のイメージが強すぎます。また本作では、少年役(田中泰生)がストーリーの展開を担うと共にナレーションを担当しているのですが、子役の男の子が平凡で趣きを損なっているのが、残念です。