レビュー
この映画を考えた人こそまさにジーニアス。カンニングという小さい枠で、これほどアイディアを膨らまし、緊迫感ある映画があっただろうか。 生まれによってチャンスがある、という歪んだ社会システム。それは誠実で有能な人間もを歪ませる。 パットは金、金持ちと付き合えるグレースは容姿。しかしリンは頭脳がありながらも、テストの点は金で買えてしまう。 ラスト、リンとバンクの会話も、まさかの展開で、オチの落とし所も素晴らしい。 まさか序盤からの入れ替わりとは。。 視聴後、刻まれる尋問シーンは、実はラスト以降の話かと深読みしすぎたが、服装と背景を見る限り、中盤の流れに行き着く素直な流れみたい。 リンのラストの行動はまさに父親の教育の賜物なのだろう。しかしそれが社会的な勝ち組とはならないところが、また提示された問題の根深さでもある。
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