レビュー
ジュネ

ジュネ

7 years ago

2.5


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十二人の死にたい子どもたち

映画 ・ 2019

平均 2.6

2019年20本目は冲方丁原作の青春サスペンス小説を堤幸彦が映画化、新進気鋭の若手たちを結集して放つ話題の一作です。 この映画の予告編がバンバン流れていたときに近くに座っていたよく喋る老夫婦が、映像を見ながら「死にてえならさっさと死にゃあいいじゃねえかよ、なぁ?」ってはしゃぎながら奥さんと豪快に笑ってたんですね。その時はうるさい人たちだなとホントに腹が立ったんですけれど、本編見てから言いたいことはまさにその通りで。 とにかくこの話に出てくる奴らの「死にたい」って言葉はオブラートより薄くて、何も説得力がありません。第一本当に死にたい人はこんな風に集まって時間なんか掛けないですし、自分が死んだあとの事なんて気にする余裕はないでしょう。それに心の底から悩んでいたら人と会ってペラペラ理由を話したりしません。 事件が起きてもそんなの放っておけばいい話だし、事前に反対意見が出たら話し合うって面倒なルールがあると知っていたら、わざわざ参加なんてしないと思います。とまあ、一事が万事理屈もへったくれもなく、映画が悪いというより原作がそもそも体を成していません。 見所は真剣佑や杉崎花の進化を遂げた熱演くらいで、厚生労働省がキャンペーン目的で大枚はたいて作らせたことがありありと伝わってくる1本でした。