レビュー
GOICHI

GOICHI

9 years ago

4.0


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アズミ・ハルコは行方不明

映画 ・ 2016

平均 2.7

「閉塞感で燻っている女性達へ。」 ジャンルが不明瞭で目的も分からない映画。しかも時系列がバラバラでお送りしてるので一見では戸惑う人も多そう。更に視聴者が最も知りたいコトに関してハッキリとオチを付けてない、解釈は見た人に任せますみたいなトコもあり、かなり人を選ぶ映画ではあるが、自分は大変面白かった。よく分からないとこもあったけど何故か面白かった、てのがたまにあるんだが、この映画もそれ系。 この映画に出てくる男は総じてクズだらけ。そのクズ男達に散々振り回される女性達の殻を破るというのがテーマ。終始ムカつくヤツらだらけなのがより一層人を選ぶんだけど、このムカつく奴等だらけこそがこの映画が必要とする要素の大部分を満たしている。 実際なアズミハルコと会わない人もメインキャラにいるのが良い。群像劇の体も成している。実際中盤くらいまでは色んな人が出てくるから誰がメインキャラか分からん手探り状態だしな。そういう不明瞭で漠然としてる演出が好きになった要素かも。時系列をバラバラにしてるのも一見複雑に見えるが、結構なんとなくで分かるのが凄い。時系列バラバラだからこそ大したコトない描写でも飽きが来ない。これ仮に最初から時系列通りにしてだら途中で飽きたかも。 演出、音楽、そして田舎の風景でありながら映画全体に漂うシャレた雰囲気も好みな作品だった。田舎で燻っている人達に送る映画です。 ----------ここからネタバレ---------- 結局アズミハルコがなんで行方不明になったのか明確な理由が描写されてないが、彼氏にフラれ、家にいるのも仕事もイヤ、と色々フラストレーションが溜まった結果な感じだろう。キャラ目線でなんとなく消えたってのがリアルっぽくて良い。 JKギャング達も何故誕生したのかとか一切描写されない。男達への復讐みたいなコト言ってたけど深い理由などは無し。そもそも実在したのかってぐらいな描写もあるし、なんだったのか。強くなる為の女性代表みたいな妄想集団だったのかな。でもアヤフヤなのにこの映画に関しては何故かこういうのも許せる。スパイス的な要素もあって良いし、何よりリーダー的な存在が可愛かったし、男をボコボコにする画ヅラがMの僕には興奮しました。 最後に海に行く時にハルコとアイナが初対面するが、その前の最高の復讐の下りの時は妄想だったのかな。どっちだったとしても良い邂逅の仕方だ。