レビュー
邦題は「ロード・オブ・ボクサー」です。 まず、作品のポスターのデザインが秀逸。 ボクシングの世界チャンピオンであるマティ(パディ・コンシダイン)は防衛戦で辛勝するも脳にダメージを受けてしまう。 パンチドランカーになってしまったマティの生きるための再生物語です。 ボクシング映画は大好きだけど対戦シーンは最初だけで(それもアップの映像ばかり)、試合の面白さは感じられません。 それにボクサーのマティ役が地味でどうかな~と思っていましたが、なかなかの感動作でした。 マティ役のパディ・コンシダイン出演作品は何本も観ているけど、今回は主演と監督! 脳をやられて人格が変わってしまったり、妻や赤ちゃんを想う気持ちが切ない。 でも、子どもをドラム洗濯機に入れられたら危機ですよね。 マティがリハビリを頑張り、少しずつ身体機能が良くなって必死に家族を取り戻そうとするシーンは良かった。 もちろんボクサー時代のトレーナーや仲間たちの力が大きいけど、一歩ずつ前進する姿は心を打ちます。 最後のマティを称える会の講演も、発音不明瞭な部分もあるけど立派なスピーチでした。 支えようとする妻や仲間たちに対して感謝の言葉と涙……パディ・コンシダインの迫真の演技でした。 作品自体はベタな展開だけど味わい深い内容でした。
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