レビュー
サスペンス仕立ての映画ですが、ニューヨークに実在の不動産王ロバート・ダーストの事件に基づく話と知ると、映画の怖さがより引き立ちます。ライアン・ゴズリング目当てで見たけれど、彼の魅力を引き出す作品というより、怪しげな怖い人な感じが半端ない作品。演技のなせる技だから、ある意味すごいんだけど、ファンとしてはガッカリ。 デヴィッド(ライアン・ゴズリング)と、玉の輿結婚をしたケイティ役のキルスティン・ダンストに見覚えがあり、調べて『ジュマンジ』の少女の一人だったことを知りました。初ヌード披露するほど、大きくなったのですね。バーモントで、原題All Good Thingsなる自然食品店をそのまま続けていたら、こんなことにならなかったのではないかな…と思ってしまいます。厳格なお父さんが描かれてましたが、本人の意思を無視して、親の望む道を歩かせると、問題が起きてしまいますよね。アイデンティティの尊重って、大切なことだよな、と思います。あれだけの財産がある御曹司だと、仕方ないのかな…。でも別の方法があるのではないかと疑問を抱かずにはいられません。  デボラ役のリリー・レーブはどこかで見覚えがあるな・・・と思ったら、『見えない訪問者 ~ザ・ウィスパーズ』の女優さんですね。デヴィッドの過去や精神の不安定さを知る唯一の存在だったのに、殺されてしまう。母親の死も、デヴィッドの心に影を落とした要因の一つなのかもしれないけれど、視聴者の想像に任せて、ハッキリとした結論を言わないところが、この作品の良さでもあり、怖いところ。終わり近くで、姿を隠すため、デヴィッドが女装している所も、理解不能で、気が触れてる感じがリアルでした。デヴィッドのモデルとなったロバートさんは、逮捕されたそうです。映画より奇なりの現実、人間って怖い。
一番最初に「いいね」してみましょう。コメント 0


    • 出典
    • サービス利用規約
    • プライバシーポリシー
    • 会社案内
    • © 2024 by WATCHA, Inc. All rights reserved.