レビュー
9月11日は世間的にはアメリカ同時多発テロが起きた日だし、私も個人的な記念日を抜かせばこの日付で真っ先に思い浮かべるのはこの事件。この悲劇が起きて僅か1年後に製作されたオムニバス。 各国の監督が代表して映画を製作しているので、それぞれの国の問題点を浮き彫りにしつつも9.11に絡めている姿勢は流石(ただし、ケン・ローチはアメリカ同時多発テロを描きつつも、別の9.11をメインにしている。ただ、言うようにどちらも悲劇で忘れてはならない。今村昌平に至ってはこれは絡めているのか?とは思う) 11人もの監督のオムニバスなので勿論出来の差異はあるのだけど、全般的に好き(ただ、一部例外は勿論ある)個人的には「ブラック・ボード 背負う人」でも思ったけど、サミラ・マフマルバフって才能あるんだな~と感心しちゃった(今作と「ブラック・ボード」以外の作品を観れていないのであんまり言えないけど、彼女の父の作品より好みかもしれない)後、賛否が割れそうなイニャリトゥの作品は個人的には好きです(ただ、津波の映像でショック受ける人いる、と同じでショックを与えやすい作品とは思う)今村昌平の作品はちょっとテーマから外れている印象で「聖戦なんてありはない」って言葉もこじつけみたく感じちゃったな。 あの当時の日本って私はまだ幼かったのでどんな感じだったのか分からないけど、「遠い異国の大事件」程度にしか思ってなかったのかな、なんてぼんやり思ったりしてしまった。良くも悪くも島国だからか、異国の出来事は他人事なんだろうな。
このレビューにはネタバレが含まれています
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