
モーギラス
5 years ago
4.5

行き止まりの世界に生まれて
映画 ・ 2018
平均 3.8
映画館観賞。 少年たちのばかし合う映画かと思って観に行った。とんでもない。傷を奥に深く掘っていく感覚で、生々しくて痛い。海を渡った先に、同じ時代、必死にもがいて生きてる彼らの現実を見て、自分を省みることとなった。 同じ女性だからかもしれないが、ニナの一言一言がずしんときた。ニナは強い。 一方でビンの母親は、母であることよりも女であることに重きを置いてた。あのインタビューは観てるこちらも辛かった。ビンはそんな母親のことも受け入れてるんだろう。 観終わったら、冒頭の颯爽としたスケボーシーンが遠く感じる。 * 2020.8監督コメント/パンフからの情報↓ ザックはロックフォードで家を買い、父親の建設会社で働いてる。サムと結婚して子供ができた。エリオットにも定期的に会っているよう。 キアーはアリゾナ州フェニックスを拠点にスケボーをしながら音楽活動をしている。 ニナはロックフォードでエリオットと住み、新しい彼氏ができたそう。 *** 2021年8月DVDにて再観賞。やっぱりこの映画はすごい。ビンの母親への見方が今回少し変わった。「女」としてを全面に選んだわけではない。「自分」を守ることを優先した。それから亡くなった夫に対して今もまだ希望を持ってるコメントを見ると、DVの深さを感じる。