
ジュネ

ブルータル・ジャスティス
平均 3.5
2020年129本目は、メル・ギブソン主演で贈るバイオレンス・スリラー『ブルータル・ジャスティス』。 ------------------------------------------------------------ 長編3作目にして初の劇場公開、私自身にとっても初めての鑑賞となったS・クレイグ・ザラー監督作。B級映画の伝道師としてカルト的な人気を博しているだけあって、一部のファンから熱烈な歓迎を受けるであろう作風でした。行き過ぎた捜査で謹慎をくらった二人組の刑事が、銀行強盗から金をふんだくろうと画策する…というストーリーはどこにでもある凡庸さなのですが、なんと上映時間は2時間40分にも及びます。 ------------------------------------------------------------ 普通ならばさっさと飛ばして次に進むべきシーンでも執着ぶりは度を越しており、主人公2人が張り込みで犯人たちを監視する様子がひたすら長々と続くのです。徹底したリアリズムによって「今まさに事態が動き出している」ライブ感や、「人が死んだ」実感が強調されていることは間違いないですけど、流石に「やり過ぎ」ではないかと思うのも事実。長くすればいいってもんではないでしょう。 ------------------------------------------------------------ とはいえ、その果てに容赦なく手指・顔面をぶっ飛ばす「殺り過ぎ」な人体破壊描写には血肉沸き立つものがありますし、最終的に訪れる結末もこの手のジャンルものとしては意外な線をついていて興味深かったです。また1人クセが強い個性派監督にめぐり会えた結果を踏まえれば、案外掘り出し物なのかもしれません。