レビュー
てる

てる

6 years ago

3.5


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愚行録

映画 ・ 2016

平均 3.3

タイトルに偽りなし。出てくる人出てくる人全てが下衆。もちろん、ストーリーはエグい。最後の最後まで、隅から隅まで、しっかり満遍なくエグい。観終わった後、ずーんと暗い気持ちになる。 だが、大声で胸糞映画だと叫ばないのは、シナリオが巧みで面白いからではないかと思う。記者が事件の被害者の関係者にインタビューしていき、被害者の人物像を炙り出し、事件が1つに繋がっていく。『白雪姫殺人事件』や『新聞記者』とか色々似たような作品は数あるが、これはこれでしっかり面白い。 直接的なシーンがあまりないので、グロテスクになりすぎず、見易くなっている。直接的なシーンがしっかり描かれていたら、もっと、重い気持ちにされていたことだろう。 その代わりに満島ひかりを多くの手が絡みとっていくシーンがあるが、このシーンがとても印象深かった。直接的ではなく、間接的な表現だが、多くを察することができるし、気味悪く、不気味で、恐ろしいホラー的なシーンになっていた。 あと、注目すべきは多くの実力派の役者が勢揃いな点だ。出てくる役者全てが名のある役者ばかりだった。シナリオも演出も面白いが、それを支えているのは、この名優たちの実力だろう。 この胸糞映画、もう少し話題になっても良いのではないか。