レビュー
はたしてこれを映画と言っていいんでしょうか…。 グリーンバックメインなのは別にいいんだけど、全てが淡々としすぎている。作品に必要な「間」がまるでなく、テキストをそのまま映像にしたような感じで、非常に無機質。監督ならではの画造り、編集であったり、俳優それぞれの個性といったものが全く感じられなかった。 本作の監督は「オリエント急行」など、ポワロシリーズのリメイクを手掛けるケネス・ブラナー、キャストもヒロインのナタリー・ポートマンはじめ、アンソニー・ホプキンス、ステラン・スカルスガルドら、豪華に揃えてはみたものの、結局ほとんど「誰がやっても同じじゃない?」と感じてしまう。 キャップもそうだが、本作もただ「アベンジャーズ」を観るためだけの通過点に留まってしまっている。そのため、鑑賞後「おもしろい」はおろか「つまらない」という感想さえ湧いてこない。 「アベンジャーズ」はまあ名作だが、それまでの繋ぎの作品があまりにも作業すぎる。 これじゃ「次の講義で『アベンジャーズ』を観るので、各自しっかり予習をして来るように」と言われているみたいだ。 そして、あたかも浅野忠信をメインキャストのように扱う日本でのプロモーションなど、画面内外から強烈に漂うカネの臭い…。 私が捻くれ者なのが一番の原因だろうが、そんな理由でイマイチMCUにノれていない。
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