レビュー
dreamer

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4 years ago

2.5


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フック

映画 ・ 1991

平均 3.2

この映画「フック」は、スティーヴン・スピルバーグ監督が、かねてから希望していた「ピーターパン」の実写映画化を実現させた意欲作だったのですが----。 40歳になるアメリカ人弁護士ピーター(ロビン・ウィリアムズ)は、仕事一筋に生きる企業付弁護士。クリスマス休暇に、妻と子供を連れて、妻の祖母でピーターを孤児院から救ったウェンディの待つロンドンに休暇へ出掛けます。 しかし深夜に子供たちは何者かに誘拐されてしまいます。残されたのはフック船長からの手紙。 ウェンディはピーターが実はネバーランドから来た、"永遠の子供・ピーターパン"である事を告げます。 そして子供を救えるのは、かつて"空飛ぶピーターパン"であったピーターだけなのです。 自分がピーターパンだと信じる事の出来ないピーターですが、妖精ティンカーベル(ジュリア・ロバーツ)の導きでネバーランドへと旅立つ事になりますが、島に着いたピーターを待っていたのは、残忍なフック船長(ダスティン・ホフマン)だったのです。 スピルバーグ監督が当時の金額で8000万ドルの巨費を投じて撮った史上空前のファンタジー大作ですが、"ピーターパン"といっても、いわばその後日譚の物語で、子供の頃の記憶を捨てて大人へと成長したピーターパンが、宿敵フック船長にさらわれた最愛の息子と娘を救うために、再びネバーランドへ旅立つという物語なのですが、とにかくキャストがまず凄い。 ダスティン・ホフマン、ロビン・ウィリアムズ、ジュリア・ロバーツというオスカー俳優の競演で楽しめますし、超豪華なセットも見もので、パイレーツ・タウン、ネバーランド、海賊船などが、数百人の海賊や子供たちで埋め尽くされる情景は、これぞまさしく"ハリウッド!"と言いたくなるほどの、絢爛豪華さで、感心するやら、呆れるやら----。 しかし、その絢爛豪華さと反比例して、観ている私の心に、なぜかすきま風が吹いてくるのを感じずにはいられませんでした。 映画を観る行為とは、"究極の現実逃避"だと語っている、"永遠の映画少年"の代表選手であるスピルバーグ監督が、"ピーターパン"の映画を撮ったのは当然の成行きだとは思いますが、"子供の世界"に大人が紛れ込むのは、やはりある種の違和感が拭えないのです。