レビュー
たっちゃん-半変人のお調子者-

たっちゃん-半変人のお調子者-

4 years ago

4.5


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カモン・カモン

映画 ・ 2021

平均 3.6

甥っ子ジェシーと彼に振り回される伯父ジョニーが愛おしいと同時に、子供が強制的に大人にならなければいけない葛藤が描かれるとても切ない映画だった。 この映画の中でジョニーはアメリカ各地の子供にインタビューをしていく。返答が難しい質問もあるのにそつなく答えていく子供達は最早大人だ。 そしてジェシーもまだわがままも言いたい年頃なのに、親に問題を抱えていて、我慢せざるを得ない、大人にならなければいけない状況である。親から離れてジョニーの所へ来てもそれは変わらない。わがままな行為も我慢のし過ぎで破裂しかかっている心の些細なガス抜きに過ぎない。 そんな彼に対して「君は大丈夫じゃない。大丈夫じゃない時は『大丈夫じゃない!!』って叫ぶんだ。」とジョニーが教え、ジェシーが気が済むまで叫ぶ終盤の場面は、数々の大人にならざるを得なかった子供達を見てきたジョニーがこういう形で「まだ君は子供でいて良いんだよ」とジェシーに伝えようとしたように思える。 親の問題で早くも大人への階段を登り始めていたジェシーはジョニーとぶつかり合い、子供に戻る事で救われたのだ。 最後、母親の元に戻れたジェシーの肩の荷が降りた可愛らしい顔にしっかり感動させられた。 甥っ子と伯父の関係性もリアルだった。普段は仲良いけど、少し意思疎通が上手くいかなくなると必要以上に怒ってしまう辺りは、日常生活で姪っ子に怒ってしまう自分に通じるものがあって、あぁその気持ち分かる…と思ってしまった。 ジョーカーからこれってホアキン・フェニックスの振り幅が凄まじい…笑 マジで太っちょのおっさんにしか見えんもん… 映画評価基準 この映画が好きか 7 没入感 7 脚本 8 映像 8 キャスト 10 感情移入度 10 音楽 8 余韻 8 おすすめ度 8 何度も観たくなるか 7 計81点