レビュー
2021.1.23.005 M.Sth ネタバレあり 原題”The Guernsey Literary and Potato Peel Pie Society” 直訳“ガーンジー読書とポテト皮パイの会”? 第二次大戦時、ドイツ軍に占領されたイギリスのガーンジー島で、読書会が行われていた。そこで読まれていた本に、ジュリエットの名前と住所が記されており、終戦後に読書会のメンバーのひとりとジュリエットの文通が始まる。作家であるジュリエットは、その読書会に興味を持ち直接話を聞くためにガーンジー島へ。ジュリエットをゲストに、読書会は大いに盛り上がるが、ジュリエットが「主要メンバーであるはずのエリザベスは、なぜいないの?」と質問したことから微妙な空気に。なぜか皆、エリザベスのことは話したがらない。そこからジュリエットは、とり憑かれたようにガーンジー島のこと、エリザベスのことを調べ始める。島の山海の風景に、古びた家が馴染んでいて、なんとも長閑な雰囲気にちょっぴりスパイス的なミステリー、全体通してなかなか面白かった。 ちなみに、原題のポテトピールパイは、ドイツ占領下で贅沢な食事ができなかった頃、バターも小麦粉も使わずに作ったジャガイモの皮のパイ。酒で流し込まないといけないほどヒドイ味。 「足るを知りながら、大志を抱け」「聖書は“愛の書”なのに。あなたが読み取るのは裁きと悪意だけ」
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