レビュー
コウキマン

コウキマン

3 years ago

5.0


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ちりとてちん

テレビ ・ 2007

平均 3.7

2023.1.25.001.H.Yngmt ネタバレあり NHK連続テレビ小説はいくつも観てきたが、途中で飽きるものもあり、そこまでハマらないものも多い。そんな中で個人的ダントツNo.1がこの“ちりとてちん”。名作! 週ごとに落語のネタにリンクさせた見事なストーリー展開(落語のネタの内容を面白おかしく紹介するため落語を知らなくてもわかる)。伏線を張りながらも、しっかりと主題を貫き通す骨太なストーリー。感動と笑いを見事にミックスさせた秀逸な掛け合い(泣かせながら笑わせてくる)。登場人物すべてが超個性的でハマり役。上方落語と若狭塗箸を通して、伝統を継承していくことの尊さ、誰にもふるさとがあること(五木ひろしの曲より。本人もたまに登場)を、これでもかと教えてくれる。 これきっかけで落語を聴くようになりました。若狭塗箸も欲しい。 【あらすじ】 父の実家、福井県小浜市に越してきた和田喜代美。転校先の小学校には同姓同名の学園のアイドルがいたことが、喜代美の悲劇の始まり。ややこしいのでA子、B子と呼び分けられることから始まり(喜代美がB子)、様々な場面で劣等感を感じながら日常を送る。ネガティブでネチネチした性格の喜代美の楽しみは、優しいおじいちゃんと落語のテープを聞くこと。そんなおじいちゃんを亡くし、A子の陰で生きることを嫌った喜代美は、高校卒業とともに小浜を飛び出し大阪へと向かう。あてもなく歩いていた先で聞き慣れた落語(愛宕山)が聞こえてくる。そこで後に弟子入りする師匠・徒然亭草若と出会う。ってな話。大阪と小浜を舞台にしており、小浜での家族とその周りの状況、大阪徒然亭一門の状況等うまく絡ませていた。 幼少期、落語との出会い、A子との確執、癖のある兄弟弟子、師匠草若の復活、初高座、兄弟子・草々の破門、草若の死、草々の弟子取り、A子の闇落ち、小草若の挫折と復活。一門のその後と喜代美の決意。といった流れ。 「人間も塗箸と同じや。研いで出てくるのは塗り重ねたものだけ。一生懸命生きてさえおったら、落ち込んだことも悩んだことも綺麗な模様になって出てくる」