レビュー
Till

Till

4 years ago

1.5


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劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

映画 ・ 2013

平均 3.6

2011年に放送された大人気テレビアニメシリーズの劇場版。 テレビアニメ版は未見。数年前に単発の実写ドラマ版が放送されたときにたまたま観て、全然刺さらなかった記憶はあったのだが、細かい内容は覚えていなかったので、今回BSで放送された本作を視聴してみた…が、結局感想はほぼ変わらず。自分には合わなかった。 本作はほぼテレビアニメ版の総集編といった形で、やはり無理やりまとめた感は否めない。総集編となると、テレビアニメ版を視聴済みの方からはあまり需要がないと思われるので、どちらかと言えば新参者向けに作られるはずなのだが、それにしても入り込みづらい作りになっていて(時間軸が無駄にややこしいとか)、ものすごく中途半端。調べてみると、本作を製作するにあたって、単純な再編集版を嫌ったスタッフ一同により、後日談+テレビシリーズで描かれなかった過去のエピソードが加えられたらしい。おそらく、これこそが諸悪の根源ではないだろうか。このプラスアルファのエピソードに時間を割いてしまったがゆえに(しかもここが物語的にも面白くない)、再編集部分がおざなりになってしまったのだろう。 ただ、どちらにせよ、自分はこの物語自体に全く魅力を感じない。「人の死」をテーマにしておきながら結局は個々の恋愛・失恋にフォーカスする薄いストーリー、良くも悪くもアニメ的で全くリアリティのないキャラクターたち、幽霊なのに「物に触れる」ことをOKしちゃうツッコミ所の多い曖昧な設定と文句を言い出したらきりがない。演出もかなりクドくて、クライマックスはもうお涙頂戴どころか「今泣け!ほら今泣け!」と強制してくるような威圧的な感じがして逆に泣けなかった。 それと、終始気になって仕方なかったのがあだ名の件。このキャラクターたちはそれぞれを「じんたん(宿海仁太)」や「めんま(本間芽衣子)」みたいな感じであだ名で呼び合っているのだが、安城鳴子のあだ名が「あなる」ってさすがに酷すぎやしないか。ほぼいじめでしょ。それをギャグとして扱ってるわけでもなく(だとしても相当下品)、かと言って製作者が気づいていないとも考えにくいので、これはどうにかできなかったのだろうか。