レビュー
背景綺麗すぎ。 沖縄に旅行に行きたくなるので、コロナ時代に見るのは辛いアニメです。 映画かな?ってくらい、背景が綺麗。 街並みや、お店のメニュー表一つとってもすごく丁寧に書き込まれているところはさすがです。 作画に関しては、本当にPAらしくて期待通り。 肝心のお話の方は、なかなかスローペースで、面白い、と感じられるようになるまでには少し時間がかかった。 冒頭の、くくるのパワハラまがいの態度や、水族館というハードな現場の綺麗なところ取りのスタンスなど、違和感はあったものの、話を追うごとに少しずつ人物像に焦点が当たっていき、面白くなっていった。 YouTubeのコメントで、「朝ドラみたい」というコメントがあって、もう心底「それな!!!」と思った。 リアリティが売り(?)だったPAのお仕事シリーズに、水族館の幻想性、キジムナーという神の存在などのファンタジーが絡んでくるのも今作品の見所。 じわり、じわりと近づいてくる、がまがま水族館の閉園…。先が気になります。(7話時点) そういえばこれ、2クール作品だった、忘れてた〜。 12話分で充分きれいにまとめたし、すごく満足できる作品だったけど、2クール目からははっきりくっきり新章突入ですね。(13話時点) 【全話視聴後】 期待していたほど、周りのキャラクターを巻き込んだり、枝葉のエピソードを収束していくような、群像劇的面白さ、ストーリーの濃厚さはあまりなかったかな…。 櫂くんや副館長との関係性とか、今後どうなっていくのか気になるところも、割と想像にお任せしますといったところ。(最後にプランクトンから昇格してたのはかわいかった。笑) ただその辺も、リアルの人間関係なんてそんなもんだよな、と思ったり…。良くも悪くも、決して平凡な現実を逸脱しようとしないアニメでした。 全体を通したパッケージングは素晴らしく、くくるの働き手としてだけではなく、人間的な成長が見てとれた。 そして、1期にあったファンタジー性が、2期では全く姿を見せなくなった。がまがまに囚われたくくるが、ティンガーラで大人になっていくメタファーとも取れました。 基本的には1期のがまがま編の方が好きですが、個人的に、2期の風花がペンギンの背中を押してあげるシーンがすごく好き。 自分の大好きなPAシリーズのお仕事もの、として、SHIROBAKOやはなさくいろはに名を連ねる名作になり得ると思います。
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