
E-zone

裏窓
平均 3.7
かなり前に一度見た事があったんですが、あまりピンとこない気がしてもう一度観直してみる事にしました。 結果、やはり素晴らしい作品ですね。 ストーリーこそ今では単純に見えてしまう内容かもしれませんが、かなり限られたスペースの中だけで、あれほどまでに様々な空想をみぐらせることができるのはカメラワークのおかげでもあり、キャストの演技力でもあり、何より主役をふかんした目線で観せるという変わった監督のテクニックにあると思います。 簡単なストーリーとしてはジェフことジェームズ・スチュワートはカメラマンですが、怪我をしていてギブスを着けていてベッドから出られず中庭ばかりみている毎日、、そこに彼女であるリザことグレース・ケリーが見舞いに来たりします。また他にも看護師であるステラことセルマ・リッターなども含まれます。 そんな中、中庭から見える隣近所の窓の中で起きている様々な人生ドラマのある事にジェフは気づかされます。そしてそれは人事ではなく自分にも重なる部分があるようにも見えてきます。というかそのように監督が誘導しています。このあたりが抜群にうまいですね! そしてジェフはある窓から見える行動に不信感を持ち、彼女に相談しますが始めは相手にしてもらえません。ところが彼女であるリザは結婚を望んでいるので早く認めてもらいたいし、更に彼女自身がかなりの野心家なのでその面白そうなネタに食いつき、積極的にアシストするようになります。そして様々な事があり危ないっていうところで警察登場ってシナリオですね。 この作品自体、もちろんヒッチコック監督の代表作の一つになっていますが、やはりそれなりでオープニングのパーンから入り、ジェフのアップで終わるまでのワンカットを観ても、全く古く感じさせない撮り方してるし、みんなはこの撮り方を真似ているわけですからすごいと思います。 あとカメラのアングルに入っている人が喋らず、アングルから外れた瞬間に喋り出したり、またはその逆だったりを長回ししたりと面白い撮り方していますが、臨場感や枠に入っていないところの声があると画面の広さなどを立体的に感じる事ができると勉強になりますね。 そしてなんといってもジェームズ・スチュワートとグレース・ケリーの存在感ですね。 とくにグレース・ケリーの美しさといったら、歴代美人の何人目に入るか?っていうくらいに綺麗な方だと思います。 ジェームズ・スチュワートは俺の中では西部劇のイメージが残ってましたが、この頃の男性アクターの中では身長も高く、とてもハンサムな男性だと思います。この二人が主演ですからその時点で売れてはいたと思いますけどね、ここだけの話笑 最後に、日中のシーンはあまり無く、夜のシーンが多くて電気をつけると室内が見えるけど、つけなければ外からは見えず、中から外のみ見えるというマジックミラー的要素を取り入れているあたりが、人間としての覗き見願望みたいなものをうまくひろっている監督の心理学には脱帽だと思いました。そして作中ジェフ目線のように見えますが、実はジェフなども覗かれている、他の人から見られているんだよっていう空気が作品に込められた一つのメッセージかな?なんて考えてしまいました。