レビュー
冒頭とラストが同シーンで非常に詩的であり、彩度を少し押さえた画面がクラシカルな感じで、雰囲気は抜群に良い。 特に冒頭から第一の事件、それと並行したポーの登場に至るまでのシーンの切り替えなどは、ワクワクするような怪しさが漂い、非常に期待が膨らんだ。 しかし残念なことに、こちらの期待の大きさを満足させるようなストーリーに至っていないと思った。 つまりは、謎解き、犯人、真相、そして主人公(たち)の活躍・・等々が、「あっそうなんですか」的な所に収まっている感じがする。「えぇ~!」とか、「どひゃ~」というところまで行っていないのが惜しい。 また、エドガー・アラン・ポーは有名な作家だが、大衆的になじみが深いのは、「黒猫」と「モルグ街の殺人」くらいだと思うので、この映画で使用された他の様々な短編については、もう少し親切な解説があって然るべきではないのか?とも思う。
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