レビュー
「二面性を生かすアクション。」 昼は会計士、夜は殺し屋という二面性を持つヤツが主人公のアクション。こういう2つの仕事を持つってのは割とよくあるベタな設定だが、大体が片方の仕事はおざなりになっていくもんなトコロを、この作品は会計士という部分も大々的に生かしているのが良い。 主人公の子供の頃の過去回想も挟みながら進行していくが、まさかあの自閉症のガキが主人公じゃないよな、って思ってたらそのまさかだった。自閉症を持つキャラがアンチヒーローってのも新鮮だが、自閉症って年月経てば改善するもんなの?大人になった主人公は口下手で無愛想なだけで自閉症まではいかない感じだったぞ。仕事を途中で終了させられた時はぽいと思ったけど、そこだけ。まあ、オッサンのツンデレ感を出したかったんだろうし、そこが魅力でもあるワケだけど。 前半は会計士の面、後半は殺し屋の面が主で結構地味だが面白かった。少なくともジャンル的に似ているジャック・リーチャーや最近のボーンシリーズよりは好みだ。無敵の殺し屋無双カッケーみたいなもんを求めると若干肩透かし喰らうけど。まだ消化してない伏線もあるし、続編ありきなのかな。 --------ここからネタバレ-------- 敵側のラスボスが弟だったのは驚いた。予想できた範囲だろうが予想できなかったよ。てか幼少期の面影全く無いじゃん。判明した後てっきり黒幕のオッサンに殺されるかと思ったが手ぶらでノコノコ出てきてクリスに逆に殺されたのには笑った。 それ以上に驚いたのは、施設で幼少期に共に過ごした長年こもりきりの喋れない自閉症の女が、クリスの助手だったこと。PC音声という発想が全然出てこなかったし、自閉症では無理だろと決めつけてた我々視聴者をも騙す良いサプライズ。障害者も有能なんだというメッセージにも受け取れた。
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