
ひろ

ホット・ファズ - 俺たちスーパーポリスメン!
平均 3.8
エドガー・ライト監督・脚本、サイモン・ペグ脚本・主演によって製作された2007年のイギリス映画 ・ ロンドンのエリート警官ニコラス・エンジェル(サイモン・ペグ)。優秀すぎるという理由で、田舎の村へと強制左遷。そこでも張り切るエンジェルだが、アクション映画好きで、どんくさいバターマン(ニック・フロスト)と相棒を組まされる。ある日、村で怪死事件が発生するも、殺人事件だと主張するエンジェルは相手にされず…。 ・ エドガー・ライト監督とサイモン・ペグとニック・フロスト。この3人が組めば絶対面白いものができる。「ショーン・オブ・ザ・デッド」ではホラー映画への愛を吐き出し、爆笑のホラーへと昇華させた。そして、この作品ではアクション映画への愛を炸裂させている。 ・ エドガー・ライトやサイモン・ペグが脚本に関わる作品に共通しているのは、笑えるのに本筋がしっかりと描かれていることだ。B級のコメディ映画は、笑わせることばかりに目が行きすぎて、脚本がお座なりだ。この作品はコメディとしても笑えるのに、刑事ドラマ、サスペンスとしても面白いのだ。 ・ サイモン・ペグ演じるエリート警察官エンジェルが、ニック・フロスト演じるダメダメ警察官ダニーと相棒になる時点で笑いが込み上げる。サイモン・ペグとニック・フロストの2ショットを嫌いな映画ファンなどいないからだ。こいつらなら笑わせてくれるという確信を持って映画を観ることができる。 ・ 「ハートブルー」「バッドボーイ2バッド」「リーサル・ウェポン」「ダイ・ハード」などのアクション映画をオマージュというかパロっている。真面目にふざけているから笑ってしまう。ラストに近づいて真相が明らかになるが、これもコメディ映画とは思えない凝った真相でよかった。 ・ イギリスのコメディは、アメリカのコメディ映画より好きだ。アメリカはジョークとベタな笑いが好きだけど、イギリスはベタとシュールのバランスがいいし、センスで笑わせるオシャレさがある。少し日本の笑いに近いかもしれない。 ・ 主題歌がスーパーグラスの「Caught By The Fuzz」なのもセンスがいい。もはや動きや単純なパロディーだけで笑いをとるなんて古い。エドガー・ライトやサイモン・ペグのように、映画への愛を笑いへと昇華させるのが、新しいコメディ映画の在り方なのだ。